|
昨夜の話では5時頃出発だったはずだが・・・・ 朝4時頃何度か目が覚める。足元ちょっと冷たいが、けっこうあったかいな。 昨夜の話、横岳はいけたら行くとして、調子よかったら赤岳行くっていってたような・・。 昨日は無風だったが、この日は風が強そうだ。 輝子さんは起きる気配がない。というか、何度か目を覚ましてるようだが、行動する様子はないな。 これは酒が残ってるんだな。 そういう私は? う〜ん、頭が重い。 昨夜寝る前は頭痛かったっけな・・・。 起きてみないとわからない。 こりゃ時の流れに身を任せ・・・ってやつだな。 次に起きたのは5時過ぎていた。 輝子さんがトイレに立つ。 空は明るくなってきた。 ふ「どう?調子は?」 輝「ちょっと気持ち悪い。ふうろさんは?」 ふ「頭が重い」 こりゃ二日酔い気味ですな。 はてさて、早くも敗退色濃厚か? 急ぐ元気もなくうだうだと起き出し、とりあえずお茶でも飲むかということになる。 私が持ってきたいちごミルクティーを飲み、一息。 輝「ごはん食べられそう?」 ふ「食べられるかな?」 輝「ポトフにソーセージは?」 ふ「う〜ん・・・。せめて1本だけなら・・・」 輝「パスタは入れる?」 ふ「・・・・・無理かな・・。」 輝「ほら、ジャガイモ入ってるから炭水化物摂れるし・・・」 こんなテンションです。 それでも準備をし、ポトフを食べたら何とか食べられた。 私が朝用に持ってきたパンを出す。輝子さんは1個食べた。 私は食べる気しなかった。 輝子さん持参の粉緑茶を飲みながら相談。 とりあえず天気もいいし、横岳までは普通にいけるだろう。 赤岳へは稜線出てから考える。 こんな路線で固まった。 輝子さんが、朝食用のパンとツナマヨネーズ、昨夜の残りの生野菜などを挟んで行動食にしようと言い出した。おお、贅沢な行動食。 輝子さんが手際よく作ってくれた。 ということで、アタックザックに荷を詰めていると、数名のおじ様たちが登ってきた。 挨拶をして見送る。 「トレースゲット・・・」 のんびりだらだらと準備をし、8:00頃出発。 天気は上々。 酒が残る体に鞭をうち、すたすたと登っていく。 「暑い!」 「息あがる」 などとぼやきつつも順調に登っていき、しばらく我慢の登りを超えるとやがて展望が開けてきた。富士山がかすみながらも見え、周囲の山々も見渡すことができた。 photo by teruko 「おお〜」 などといいつつ更に登っていくとやがて空が近づき、青い空とともに赤岳、横岳、硫黄岳へと続く稜線が目の前に現れた。 「お〜!!素晴らしい!!」「かっこいい!!」などと声をあげる。 展望のいいところで風よけになるところへ移動し小休止。 さっき作った行動食のパンやテルモスのコーヒーがうまい。 一汗かいたら調子出てきたかな。 この景色を見たらテンションはあがるよな。 さあ、あとひとのぼりで横岳分岐だ。 気持ちも軽く登っていく。 上部に取り付く前にアイゼンを履く。 もし赤岳にいけたときのことを考え輝子さんがハーネスを貸してくれた。 装着し気も引き締まる。 分岐までは淡々と登っていく。雪はそこそこついてる。 分岐着。そして三叉峰。 小休止しここから思案。 輝「どうする?」 ふ「奥の院いくなら赤岳なしだね。行かないなら赤岳だよね。時間はどうかな?」 輝「ピストンしてテン場戻って撤収、下山が16時くらいじゃない?」 ふ「何とかいけそうだね。途中駄目なら戻るということで、いけるとこまでいこう」 ということで赤岳を目指すことに。 ここからの硫黄方面 ここからは気持ちを締めていくこととする。 トレースはついている。歩く人は少ない。 厳冬期の縦走路は私にとってはまだ無理だと思う。 年末は少し雪が少なめだったのでその気になればいけたと思う。 夏は何度も通過しているのでコースのイメージはわかっている。 しかし、雪がついているこの岩場の通過は未知の世界。 輝子さんがいてくれるから心強いが、しっかり自分の足で確かめながら歩いていこう。 地蔵尾根の分岐までは岩場のトラバースを下っていく。それほどしっかりしたものではないトレースなので、探りながら下っていく。 さすが稜線だけあり、風も強く、飛ばされて滑落しないよう細心の注意を払いながら進む。 何度か「こっちでない」「あれか?」などと行ったり来たりしながらトレースを探り、下っていく。 細心の注意でいけば私にとっては大丈夫であったが、一歩つまずいたり、引っ掛ければ滑落するところは多々ある。むしろそんなところばかりである。 そんな緊張感ある岩場は嫌いでないし、集中して歩くことは好きなので、怖さを感じることなく下っていく。 と、一箇所核心部あり。左は垂直な雪斜面。右は岩。細いトレースを下に覗いてみるが、道が見えない。 輝子さんが覗いても「ここはいやらしいな。嫌な感じだ」という。 岩につかまれば何とかいけそうな気がしたが、失敗は絶対許されないところなので、万が一があってもいいように、輝子さんがロープを出してくれた。 確保できる岩にロープを通し、固定する。 そして、輝子さんがカラビナでロープを付け、「先に行くからビレイしてね。」と、ビレイの方法を教えてもらい、ロープを何度も引っ張られたら回収して降りてくるよう指示される。 真剣に聞き、実行。 ちょっとだけ「私が回収してくるのかな?そのあとはどうするのかな?」と思ったが、きっと下から岩に確保してくれるのだと思い、ロープを出していった。 輝子さんの姿が見えなくなり、慎重にロープを送る。 と、何だか声がした。 「ロープ巻いて」 「ん?」と思いつつ緩んだロープを一所懸命巻いていくと、輝子さんが登ってきた。この言葉と共に。 「間違えた!!」 「え?」 「私がビレイしてもらってどうするんだ〜」とわめいていた。 「・・・・」 「ぶはははっ!!」 つまり、本当は私を先に行かせて輝子さんがビレイするところだったのだ。 私が輝子さんをビレイするという逆の構図になっていたのだ。 緊張感のある核心部でありながらも大爆笑!! 猿も木から落ちる。とか、弘法も筆の誤りとか、そんな言葉が浮かんだ。 輝子さんを近く感じた1コマであった。 「輝子さんでもそういうことあるんだね」 笑いをこらえながら思わず出た言葉だ。 ま、空気を入れるタイプのテントマットを今まで空気を吹き込まずにねじ緩めたたけで使ってきた私に比べりゃね。たまには猿も落ちるさ。 と、気を取り直して気を引き締めなおし、今度は私が下っていく。 歩いてみると思いのほか普通に歩けたが、落ちてもおかしくない難しい下りであることには変わりなかった。 順調に鞍部まで下り、輝子さんを待つ。 揃ったところでロープを閉まった。 振り返る。 ここからも鎖や梯子の連続で、慎重に下り、岩場を通過していくと最低鞍部に無事到着し、少し登り返した所に地蔵の頭着。 お地蔵さんはしっかりと姿を現していた。 風をよけて休憩。と思ったら風よけにならず。 ただ、厳冬に比べれば大分暖かい風なので気にせず休憩。 無事通過できてよかった。 ここからは何度か歩いている道なので、風に飛ばされないようにだけ気をつけながら普通にいける。 と、展望荘から山頂までの登りを見て輝子さんが 「これ登るの?やだな〜。行ってきていいよ〜」などと面白いことを言う。斜面をみてテンション下がってる・・・。 「ここまできて何を言う。さ、もすこしだから頑張るよ〜」 「じゃ、先行っていいよ」 などと言われたので、先頭を歩く。 まったくお茶目なんだから。 まあ、百戦錬磨は輝子さんなんだから、一般道でないところから何度も登頂果たしてるしこだわりないんだろうなあ。 私といえば、何度登ってもこの時期の赤岳登頂は特別な気持ちがするので嬉しく、テンションがあがっている。元気になっていた。 このテンションの格差が笑えた。 photo by teruko 一歩一歩空へ近づき無事登頂。 photo by teruko あんな時間に二日酔い気味で出てきてよく登ったなあ。 輝子さんと握手を交わす。 何だか嬉しいな。 感謝の気持ちいっぱいだ。 最初は横岳のことしか考えていなかったから、まさか赤岳登頂するとは思っていなかった。 輝子さんに導いてもらえなかったら考えもしなかったもんなあ。 写真! しかし、いつもと違うのは、山頂からは下山のみでないところ。 いつもは文三郎への下りなので、慎重に下っていくだけなのだが、まだ半分残っているのだ。そう思うとちょっと気が重くなるが、頑張るしかない。 ただの飲んだくれ山行にならずに済んだところはありがたいのだし。 空の色がかなり怪しくなってきた。雨が降っては嫌なので急いで戻ることとする。 水気のあるゆきの歩きはかえって歩きにくいところもある。厳冬期の締まった雪のほうが安全だよな〜などと思いつつ、問題なく下り、横岳への稜線を登り返す。 下りに比べれば危険度は下がるが、慎重に通過していく。 と、例の核心部よりかなり上部に人の列発見。 雪崩注意なトラバース道を10人以上でぴったりくっついて下ってくる。 photo by teruko ふ「うわっ!なんじゃあれ?すごいよ。団体があんなところをぴったり付いて歩いてる」 輝「うげ〜怖すぎる〜!あんな雪崩れるところ、1人、2名が精一杯なのに・・重力かかりすぎ」 二人「やばいよね〜、あの集団。あんなの核心部ですれ違いたくないよな〜」 結局核心部下の鞍部で待つことになる。 まあ、変なところですれ違うよりましであるが。こっちの命が危ないからなあ。 輝子さんいわくお近づきになりたくないタイプだそうで。まったくだ。 一人一人ぴったりとくっついて降りてくる様をしばらく眺めている。何だか恐々、おっかなびっくりな歩きで見ているほうが怖い。 沢山待たされてやっとみんなが降りてきた。かなり年配の山岳会のようだ。 休憩なので写真でも撮っておこう もっと離れて歩きんしゃい。 気を取り直して登り返す。下り厳しいところは登りもまだまだあるということ。 気合をいれて登り返した。 そしてやっと分岐に到着。 テント撤収があるのでそのまま下る。 途中でアイゼンを外し、少々スピードアップして降りていった。 やがてテン場着。撤収をし、下山。 だが、行動食をちょっとしか食べていなかったのでお腹が空いてしまった。足に力がいまいち入っていない。まだ、大分軽くなったとはいえまだ重荷だったので踏ん張りがいまいち足らず、どうでもいい雪道でなんどか滑った。 しかし、やはり下りは早いもので、どんどん見慣れた風景が現れ、あっという間に平らなところにきた。が、この平らなところがある意味核心部だったもので、ずぼっとはまってラッセルにならないかと二人で冷や冷やしながら歩く。 やはりたまに、ずぼっとはまり、何度か沈んだ。 しかし、前日よりは気温が低めだったので雪も少しは締まっていたので、はなりながらも 「昨日に比べればぜんぜんましだよね〜」などといい歩いた。 最後のほうのプチ渡渉も登山道近くのズボズボ道もクリアーし、やっと車道に出たときは二人して思わず「やった〜」と声がでた。 そして、車が見え、駐車場に着いたときは本当に嬉しかった。 しっかりと握手を交わし、互いに労をねぎらった。 16時過ぎだった。すっかり夕暮れ時な風景だ。しかし、明るいうちに降りてこられてよかった。 宴会山行にとどまらずしっかり歩いてこれたことは本当に嬉しかった。 「きっとさ、宴会とがっつり歩きを普通は2回に分けるところを一度に楽しんだって感じだよね」 「ホント、赤岳まで歩いたからこれだけの充実感なんだよね」 本当にそうだった。ちょっと疲れたけどあまりにも楽しく、充実感でいっぱいだったのだ。 「いや〜ホント、楽しかったね!」 車に荷を入れ、国道沿いのコンビニへ。 途中の絶景ポイント photo by teruko コンビニでジュースを買い・・・・。 「かんぱーい!」 汗だくだったし充実感いっぱいだったのでホント、美味しかった。 と、ここで終わりではなく、実は輝子さんはこれから天狗尾根取り付きまで移動し次の日また赤様を登るとのこと。 わかっちゃいるけど考えられん。 十分疲れてるのに、それでもまだ登ろうなんてなんて貪欲なんだろう。 正真正銘山バカである。 コンビニで車にデポしていた食料やテントなどをパッキングし、支度ができたところで出発。 美しの森駐車場まで送った。 「ありがとう。またいこうね。気をつけてね」 太刀打ちできないな(笑) いてらっしゃいと別れた。 この後のことはきっと輝子さんのレポで拝見できるだろうな。 私は一路家へ車を走らせた。 宴会とがっつり歩きの両方を味わえてとっても幸せだったし、気の合う友達との山は楽しかった。もうひとつ、経験豊富な正統派山屋さんと一緒に行かせてもらえて色々と勉強になったし充実した山を味わえた。 輝子さんには本当に感謝している。 こんな機会をもっともっと増やしたい。 次はしっかり足作ってから歩くぞ(笑) |
| << 前記事(2008/03/20) | トップへ | 後記事(2008/03/23)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
写真がなんか白い〜 |
輝子 2008/03/21 10:19 |
てるちん、写真ありがと。 |
ふうろ 2008/03/21 18:03 |
す すごすぎ〜 |
まきくま 2008/03/21 23:02 |
核心部の描写が怖そうですね〜 |
ぴかさん 2008/03/22 09:43 |
すごいです〜 |
ぜいぜい 2008/03/22 18:32 |
こんぐらっちゅれいしょ〜ん! |
食う寝るさんだ〜す 2008/03/22 18:32 |
読ませてもらいましたよ^^ |
hiro 2008/03/24 12:46 |
まきさん、どうもです。 |
ふうろ 2008/03/24 16:45 |
ぴかさん、どうもです(^^) |
ふうろ 2008/03/24 16:50 |
ぜぜさん、どうもです(^^) |
ふうろ 2008/03/24 17:22 |
食う寝る子さん、どもども。 |
ふうろ 2008/03/24 17:25 |
hiroさん、読んでくれてありがとね。 |
ふうろ 2008/03/24 17:30 |
ふうろさん、今更コメントでごめん。 |
まゆ太 2008/03/26 12:14 |
まゆ太さん、今更なんてそんなことないよ〜。 |
ふうろ 2008/03/27 08:06 |
| << 前記事(2008/03/20) | トップへ | 後記事(2008/03/23)>> |